目次
●第1章 通勤電車の基本がわかる
通勤電車とはどういう電車? 国鉄・JRの「通勤形電車」の定義
震災、戦災、高度経済成長を経て通勤電車が走るエリアが拡大
大手私鉄の輸送を支える通勤電車 近年はJR車との設計共通化も進む
木製、鋼製からステンレス・アルミ製へ 車体素材の変化をたどる
電車の性能を決定する制御方式 VVVFインバータ制御の時代へ
ロングシート、クロスシート…… 模索が続く近郊形電車の座席
確実に着席して通勤を…… 大手私鉄で増える有料座席列車 ほか
●第2章 通勤電車の系譜がわかる
国電の黎明期から標準型へ 大都市圏に増えた戦前の通勤電車
戦時中に急ごしらえされた63系 改良型で通勤電車の基本が確立
国鉄初の新性能電車101系と全国に大量投入された103系
交直流両用から始まった近郊形 401・421系、111・113系、115系
国電久々のモデルチェンジ車 電機子チョッパ制御の201系
界磁添加励磁制御のステンレス車 通勤形205系と近郊形211系
1M方式のローカル線向け電車 通勤形105系と近郊形119系
●第3章 通勤電車の最新技術がわかる
通勤・近郊電車に類似車が多い背景 標準仕様ガイドライン
軽量・安全で美しいステンレス車 総合車両製作所・sustina
モジュール式と独自のアルミ構体 日立製作所・A-train
ブロック単位で効率的に製造 日本車輌製造・日車式ブロック工法
アルミ車もステンレス車も可能 川崎重工業・efACE
交流モータの制御に欠かせないVVVFインバータ制御と半導体素子
車両情報の表示から状態監視へ 進化する列車情報管理装置
分解不要でメンテナンスフリー 採用が増える永久磁石同期電動機 ほか
●第4章 通勤電車のエポックがわかる
定速運転が可能な電子頭脳電車 阪急電鉄2000・2300系
オールステンレス製車体を初採用 東急電鉄7000系
先進的なチョッパ制御、非対称前面 営団地下鉄(東京メトロ)6000系
アーバンネットワークの立役者 JR西日本221系
電車の製造・運用を大改革 JR東日本209系(901系)
車体製造にレーザー溶接を初導入 西日本鉄道3000形
画期的なデザインを採用し新時代を作った通勤電車 ほか
●第5章 通勤電車の車両がわかる〈JR編〉
JR北海道…札幌都市圏を電車化 新たな通勤電車の試みが続く
JR東日本①…首都圏の需要に応え絶え間なく進化を続ける通勤電車
JR東日本②…地方都市の路線に次々と投入される新型電車
JR東海…車種数の削減で効率化 都市部から地方まで313系を運用
JR西日本…最重視した「新快速」 地方都市でも置き換えが始まる
JR四国…予讃線などの電化区間を柔軟性の高い電車で支える
JR九州…交流専用車のみを増備 地下鉄直通用は直流通勤形電車
●第6章 通勤電車の車両がわかる〈大手私鉄編〉
西武鉄道…黄色い電車からグラデーションカラーにチェンジ
東急電鉄…ステンレス車の先駆け 相互直通運転エリアも広がる
東京メトロ…先進技術を採り入れ通勤電車のレベルを引き上げる
相模鉄道…相互直通運転の拡大で激変期を迎えたラインナップ
名古屋鉄道…ステンレス製電車に置き換えが急速に進む
南海電鉄…南海本線と高野線 性質の異なる2系統の通勤電車
阪神電鉄…塗色変更が進行中 赤胴車の引退で注目される青胴車
阪急電鉄…伝統のマルーン色と内装を守り続けて進化を重ねる
西日本鉄道…九州唯一の大手私鉄 2種類の軌間を走る通勤電車